a.k.a. Sakaki

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伊401と行く@呉・江田島(前編)

 眠りからは覚めたのだが、まぶたが重いので目を閉じたまま周囲の状況を分析した。

 暗い、まだ日は昇っていない…ということは、まだ早朝6時頃だろう。そう結論づけ、目を細く開き、寝ぼけ眼で枕元のスマートフォンの画面を確認する。

 時刻は予想通りマルロクマルゴー、5連休初日で朝寝坊する権利を有しているというのに、平常通りの時間でイデア世界から現実世界にと戻ってきてしまった。習慣というのはなんと恐ろしいことか。

 二度寝をキメるには目が覚めすぎてしまった…し、このまま再び夢の世界へと旅立ってしまうと、次に帰って来るのは、たぶん、正午。お布団が温かいのでこのままずっと横になっていたい気持ちはあるけど、それはそれでもったいない。

 そこで「ショートツーリングでもしよう」という終着点にたどり着いた。どうせ連休のうち1日だけは旅行に使いたかったのだから丁度よかろう。

 そういえば江田島にずっと行きたかったんだっけか。阿川弘之の提督三部作を端緒とする色々な書籍を読み漁り、海軍大将・井上成美に憧れて、同じ景色、同じ土地に立ってみたかったのだった。なんだかんだで今日まで行っていなかった。

 …決定。帰りに呉の細うどんでも食べて帰ろう。おうどん大好き。

 心の中から溢れる高揚感に後押しされるような形で、意を決して、お布団の国から飛び出した。

ねんどろいど撮影ツーリング

出発準備

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しおい「提督!ごきげんよう!」

わたし「よーし、しおいちゃんも準備でk…
   「って、えぇ!? ついて来るつもりなの…!?」

しおい「うん!呉・江田島は私にも縁がある所なんだから!お姉ちゃんのだけど」

わたし「今日はお留守番しててくれるかなあ…後ろに乗っても窮屈だし身体が痛ん
    だりしちゃうだろうし…」

しおい「ヤダヤダヤダ!! 行きたい!!!!」

わたし「困ったなあ…」

しおい「よーし! これならどーお???
   「どぼーん!!!!!!!!!!

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わたし「しおいちゃん…読者の人を怖がらせちゃダメでしょ……
   「でも、ジップロックに入ってしまえば、大きな箱を持っていかなくても
    よくなるし、走行中にパーツが無くなる心配もないわね。簡単な小物が
    入るような小さいカバンにも入れられるから荷物にならないし…。
   「デメリットとしては、やっぱり少し傷が付きそうなのが怖いかなあ…。
    でも、そんなことを気にする人が外出先で『ねんどろいど撮影』なんて
    しないよね…。これ、最高の妥協策だと思うなあ…」

しおい「ふっふーん!これなら文句ないでしょ、提督!」

わたし「しゃべること、できるんだ…。
   「やっぱジップロック…ツーリングには欠かせないアイテムね、安いし」

しおい「よーし!じゃあ、伊400型!急速潜航です!!!」

フェリー乗り場まで

 GIVIのトップケースを取り付けてから大きなカバンを持って行かなくてもよくなったのは助かる*1。雨ガッパ、鍵、カメラ、タオル、予備のメガネ、ポーチ、自賠責…など、全部この中に放り込んでしまえば、走行中に両肩にかかる負担がない。今日なんか貴重品とモバイルバッテリーを入れるだけでいいからカバンは小さいもので済んでいる。

 ガソリンを少しだけ入れて満タンに、セローの燃費はものすごく良い。1000円もあれば(走り方にもよるが)240km前後は軽々と走ってくれる。

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 江田島に行くルートは2つある。ひとつは、青い丸で囲ったところ、呉の「音戸大橋」と「早瀬大橋」の2つを渡って陸続きに上陸する方法、もうひとつは、赤い線で引いたところ、宇品港④番から出ている「切串」行の船に乗る、海をまたぐルートがある。

 バイクに乗ることを目的として行くのであれば、個人的にだが、往路は海のルートを、復路は陸のルートを辿ると良いだろう。そうすると、江田島兵学校(切串港から少し下の辺り)と砲台山(画像左手の山)にグッと近づくので時短になる。呉に宿を構えているのであれば、丁度よい時間で呉市内に戻ってくることもできる。

 今回は、船に乗るルートで江田島上陸を試みる。所要時間は宇品から30分弱料金は400cc未満のバイクで1030円である。

フェリーにて

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 偶然、出港10分前に乗船できたので待ち時間もほとんどなく、暇を持て余すこともなかった。走行距離にして20km程度の場所にフェリー乗り場があったのか…なんでもっと早く行かなかったんだ…わたし。

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しおい「ていとく!どお?調子いい??」

わたし「うん!しおいちゃん、今日は温かいね。気温10℃なんだって」

しおい「じゃーあ、潜ります!?潜っちゃいます!??」

わたし「むり、溺れちゃう」

しおい「つまんないのー」

わたし「そんなこと言われても…
   「あ! ほら、しおいちゃん。後ろ!」

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しおい「お船だー! いいね!いいと思います!」

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しおい「あの島はなんですかー?」

わたし「あれは似島という島、詳しくはGoogleで検索してね!」

しおい「牡蠣イカダだー!」

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わたし「そう、フェリーで行くと瀬戸内海の牡蠣養殖場のそばを通るの。
   「牡蠣イカダを見たことがない人なんかはフェリーで渡るといいと思う」

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しおい「提督ー…あれは……?」

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わたし「な…なんだろう。でも、とてもワクワクする建物だ…行ってみたい…。
    どうやって行くのだろう…道という道が見当たらない。
   「よく見つけたね…望遠レンズでないと見えないよ……」

しおい「わたしの潜望鏡はスゴいんだから!」

わたし「…あ、そろそろ到着みたいね。しおいちゃん、準備して」

しおい「はーい!」

江田島にて(前編)

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 絵に描いたような漁港だ。雑多に置かれてある(ように見える)小舟と、申しわけ程度にある鉄製の小橋に趣を抱く。

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しおい「なんかー、実家に帰って来たような感じがする。
   「艦娘になる前はここみたいな場所でお父さんの手伝いをしてたんだ!」

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しおい「どぼーん!!!!!!!!!」

わたし「わっ、ちょっと!
   「濡れちゃうから止めて!しおいちゃんホントやめて!」

しおい「いいじゃーん、別に。ちょっとだけ!ちょっとだけだから!」

わたし「ほら、雨が少し降ってきたから目的地に行くよ、乗って」

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しおい「もう1回だけ!!!!」

わたし「はー、もう…仕方ないなあ」

 

―― 後編に続く

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