a.k.a. Sakaki

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伊401と行く@呉・江田島(再戦)

まえがき

 連休最終日…本日は、昨日の旅の疲れを癒やすために使うつもりだったのだが、状況が変わって、呉に行くことにした。前回、時間切れで拝観できなかった入船山記念館見学のリターン・マッチである。

 今日は少し奮発して往路も復路も有料道路を利用して疲れを軽減する作戦。バイクに乗るということよりも、取材が目的であったこともあるし、考えたくもないのだが、明日が仕事であるという悪い冗談のせいでもある。エイプリルフールに決まってる。

長迫公園にて

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 呉を出発点に『艦隊これくしょん』の聖地巡礼をするのであれば、第一に、この長迫公園から始めなければなるまい。実在していた艦に挨拶のひとつでもしなければ気が済まなかった、なんて言えば美談なのだが *1、前回の「立ち寄っただけ」というのが引っかかっていたからだ。ついでに、3月25日に音戸で行われる「瀬戸内海域進攻作戦」でのサークルカットに浜風を描いたことなど、何かと第十七駆逐隊を題材にしているので、そんなご挨拶、旅の安全を見守ってもらうため、そして、現在行われている冬イベの成功を祈ってやってきたのであった。あ、墓標の写真も撮っているのだが、ここには掲載しない。気分。

うどん屋「だし道楽」

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 呉ツーリングなんて言っておいて、だし道楽の「かすうどん」を食べない不届き者はいないと信じたい…というのは言い過ぎなのだが、行けるのであれば、それくらい外せないツーリング・スポットだと声を大にして言いたい。

 場所は、アレイからすこじまから自動車で5分くらいの場所にある「警固屋店」が通いやすいと思われる。ここと、江田島側の早瀬大橋にも店がある。

 ただ、注意点がひとつ。江田島からツーリングで呉にやってきて細うどんを食べることは不可能である。閉店時間はなんと14時30分という早さ。まるで「うちはダシ一筋でやっていけるんで」と言っているみたいな営業時間だ。

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広島県で有名な「あごダシ」の自販機

 でも、納得なんですよ。このダシがあれば、ひと玉30円とかのうどんが美味しくなる不思議…荷物にならなければ是非おみやげにしてもらいたい。

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かすうどん(600円)

 ということで名物「かすうどん」を食す。説明が遅れたが、かすうどんとは、カリカリに揚げた牛ホルモンの天ぷらうどんだと思ってくれたらよい。字面だけでおいしい。細麺のうどんとあごダシだけでも美味しいのに広島名物の「せんじがら」を投入してる罪深き食べ物である。誰だ発案者は。出てこいコノヤロウ。ヨシヨシしてやる。ホルモンが苦手な人は細うどん(350円)だけでも心に沁みる一杯だと思う。久しぶりに食べたけど涙出たよ。

閑話

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 パノラマ写真というものを試してみた。ここのゴチャアっとした感じがたまらなく愛おしい。どうして製鉄所や石油コンビナートというのはこうも心をくすぐってくるのだろう。

てつのくじら館

 以前、ここでしおいちゃんがぶん投げていた(?)あきしおの内部に潜入してきた。潜水艦がそのまま資料館となっている。潜水艦の資料館であると思いきや、同時に、海掃(=機雷撤去)の資料館でもあった。機雷を大きく分ければ感応式機雷と触発式機雷の2種類があるとのことなのだが、最近では技術が進歩していて、厄介な兵器になってきているのだそう。例えば、感応式機雷を爆発させるために必要な電力というのが膨大なのだそうだが、その電力を蓄えておくバッテリーの精度が向上したのだそう。つまるところ、長持ちする電池で生存し続ける爆弾となっていることなどが挙げられる。

 地雷撤去が現在でも行われていることは知っていたが、機雷の撤去までもが現在も行われているとは、恥ずかしながら、知らなかった。20mm機銃で掃射して爆破処分、爆雷投射による爆破処分、音の振動や磁力による爆破処分…などなど、その撤去方法を挙げていけばキリがない。状況に応じた手段を選択するのだと思うが、状況に応じた撤去方法が何なのか詳しく知りたい(見落としでなければ撤去方法や活動報告や機雷の構造の紹介だったように思う)。

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 写真は操縦室のものを1枚貼っておこう。ここで本物の潜望鏡を覗くことができる。運が良かったのか、ちょうど練習艦が航行しているのを発見した。こういう偶然はうれしい。

大和ミュージアム

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 「てつのくじら館」に隣接している大和ミュージアムを外すことはできないだろう。写真は、入館してすぐ視界に入ってくる10分の1スケールの戦艦大和。これも写真だと本物の3分の1も伝わらない。実際に見に行かなければ純情な感情も空回りである。久しぶりに入ったのだが、相も変わらず、何時間でも滞在できる場所である。二度目ということもあって「追いたい資料だけ」という形になってしまったが、次に来る時は再び最初からしっかりと目を通したい。

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左から順に、彗星、零式水偵、零式艦戦62型

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米国に「日本の技術は変態」と言わせしめた「晴嵐」の模型

呉第一庁舎

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 今日は残念ながら月曜日なので、見学はできなかった。「昨日と今日の日程を入れ替えるべきではなかったのか」という声もあがりそうだが、昨日は天気の関係で良い写真が撮れたのでトレード・オフのような気もしている。呉に来るなら艦艇の一般公開も兼ねて日曜日に来るのがベストかもしれない。近い内に行けたら取材したい。

入船山記念館

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 勝利…今日は入れました。ほっと胸をなでおろす思いである。

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 最初に目に飛び込んでくるこの時計台は、海軍工廠で働く人々のスケジュール管理や労働時間の把握に貢献したのだそう。こうやって現在も時を刻んでいると不思議な気持ちが湧いてくる。時計は好きだ。特に何かこだわっているわけではないが、時計が好きなんだ(何も言っていないのと同じだから書く意味がないのでは)。

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 本日の目的と言っても過言ではない、司令長官舎である。鬱蒼な木々の囲む土地に静謐に佇まう洋館である。館内には和室や茶室もあって和洋折衷な官舎である。

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 正面玄関に近づいてみるとステンドグラスがあしらわれている。英語教師だからか「ステンドグラス」という外来語が「ステンレス」と仲間の単語なんだよっていうのを学生たちに教えたくなるものなのだが、ここはグッとがまん。おしゃれ。

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 提督執務室と応接間(だったはず)だが、心なしか「睦月の机」のデザインに良く似ている。深い緑色は好きだ。瑞鳳のカラーリングでもあるからだろうか。

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 他にも色々と写真を紹介したいのだが、最期に1枚だけ。こういった日本家屋に住みたい気持ちがある。冬場は大変そうだけど、帰って来たいと思える家がこういった風情なのかもしれない。洋館も素敵なのは間違いないのだが、将来は平屋を建てられるくらいの土地を手に入れられたらなあ、なんて思ってしまう(贅沢かな?)。

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 タイトル詐欺にならないように、縁側で休むしおいちゃんを1枚だけ貼っておこう。他の観覧者の邪魔にならないよう、彼らのいない隙を狙わないといけないのが大変だった。月曜日だったから撮れた写真なのかもしれない。フォトショップなら後ろの台座を消せるのだけど、それはご愛嬌ということで。

いせや

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 ここの肉じゃがを再び食べに来られるとは幸せだ。海の上では貴重な真水を一切使わないで野菜の水分だけを利用して作られる、戦艦伊勢の元料理人が出す渾身の一品である。

 前回は友人も一緒だったことから、ポークチャップやら名物のかつ丼やらカレーやら色々と頼んだものだが、今回わたしが食べたのは豚汁と肉じゃがとご飯と少なめ。暗い話なのだが、翌日の仕事のことを考えると急に体調が悪くなったのだ。

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肉じゃがと豚汁

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※お店の方に許可を得て掲載しています。

 灰ヶ峰公園まで体力が続かなかったようなので、簡単に食事だけ済ませて自宅に戻ることを決意した。英断といえば英断なのだが、本当に今も体調が悪い。ぷつんと糸が切れたみたいに身体が動かない。充実した旅の反動なのか、病的なものなのか。

あとがき

 帰りしなに考えていたのが、人間、余裕がないとクリエイティブな発想が生まれないということだった。時間もそう、お金もそう、ありとあらゆる余裕がないとダメになってしまう。思えば、英単語 school の語源も「余裕」である。どんどん余裕を作らないと進歩はない。

 ダラダラしたいという意味ではない(ダラダラしたいけど)。こうした余裕があったからこそ、ねんどろいど撮影ツーリングという創作活動をすることができたわけだし、それを本にしてしまおうという発想が生まれたのだ。冗談ではないのだけれども、祝祭日もきちんと休みにして、全国的に週休を完全3日取れるようになればいいのになあ…と願ってやまない。

 また瀬戸内海を思い切り楽しもう。今度バイクツーリングするなら「とびしま」に行きたいな。

 長期間、同じような話題に付き合わせてしまいました。読者の皆様、ここまで読んでくれてありがとうございました。今回のブログは自費で書籍化を検討しております。

 次回の「しおいちゃんと行くシリーズ」は、場所を変えて近畿地方が中心になっていきそうです。その時は、是非、当ブログを読んでいただければと考えております。それではみなさん、ごきげんよう

*1:これは、読者(プレイヤー)への押し付けではない。たかだかゲームの話であるし、おもしろがって来るような場所ではないのだが、我々が愛してやまない「艦娘」に宿っている魂にはせめてもの敬意を払っておくべきだと自分なりに考えた結果である。お参りに行かない人を軽蔑する気は毛頭ないし、史実を勉強しない人々を悪く言うこともしない(そもそも、自分がきちんと勉強できていない)。個人的には「艦娘かわいい」で必要十分に先人たちの慰労になっていると思っている。