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花見2018:京都市内と琵琶湖

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 目覚まし時計が鳴るよりも先にスッと目が覚めてしまい、身体もものすごく軽かったので花見を兼ねて琵琶湖を一周してきた。1周が約200kmというのであれば早朝であれば日没までに終わるだろう…と軽く考えていたものの、迷い道や回り道ばかりで日が落ちた頃に自宅に戻ることとなり、後で地図で自分が通った道を辿ってみると、想像以上に大きな湖だったのだな…と、その甘かった考えを改めることになってしまった。簡単にではあるが、航行内容を記録しておく。

京都市内桜巡行

河合神社(下鴨神社上賀茂神社糺の森
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 本日の出発地点である(近くにガソリンスタンドがあって便利)。琵琶湖へ行く前に立ち寄っておきたかったのが、ここ、河合神社下鴨神社)である。鴨川デルタから徒歩十数分ほどの距離に位置するこの神社は、私が数年前から京都を行ったり来たりするようになって必ず立ち寄っている場所である。特別な思い入れがあるというわけでもないのだが、森見登美彦の小説で知って訪れて以来、お気に入りの場所となっている。お引越しが落ち着くまで来ることができていなかったため、今年も例外ではなく、やって来たのであった。今度からツーリングする時にはここで交通安全を祈願して向かうことにしよう。*1

鴨川デルタ
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 京都の桜は満開だった。左側の写真が鴨川デルタの方角を向いてシャッターを切ったもので、右側の写真は反対の方向にシャッターを切ったものである。川に沿う形で桜がズラリと並んでいるのだが、肉眼で確認しなければ感動は薄い。私は読者に旅のキッカケを与えることができても感動を伝えることはできないようだ。ありふれた言葉でこの桜並木を表現するよりも、実際に立ち寄って、それぞれの想いを胸に秘めてもらいたい。(語彙不足の言い訳)

平安神宮
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 京阪・出町柳から神宮丸太町駅まで桜を見ながら巡行し、丸太町通へと左折後、直進すると平安神宮に辿り着く。出町柳を出発して琵琶湖方面に向かうなら…と訪れてみた。つい一週間前に来た時は蕾の状態だったが今日は満開だった。ここの桜は、咲いた姿も当然ながら、散った花びらが川に浮いて流れていく様子も楽しめる(と思う)。同じ場所に留まっていながらも、日光の当たり方によって色の濃淡も変わってくるし、桜というのは面白い花だ。

 ここで青色のFZ400を見かけた。昔の相棒である。乗っている人をあまり見かけないのだが、個人的にはCB400SBにも劣らない優秀なバイクだと思う。あの品のある排気音は今でも耳に残っている。

蹴上・ねじりまんぽ、蹴上インクライン
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 平安神宮から仁王門通を走行すると南禅寺に辿り着く。その南禅寺の門をくぐってすぐに右折して通ることのできる裏道は、通常、自動車であれば通り抜けができるような広さではないのだが、バイクであれば通行できるようになっている。(もちろん、トンネルを抜ければ歩道となっているため、エンジンを切って押して通り抜けしなくてはならない)

 ここは、お気に入りの場所である。もともとレンガ造りの建物が好きな人ではなくとも、捻ったようにしてレンガが組まれているトンネルというのはなんとも興奮するはずだ。三条通を道なりに進んで国道1号線に乗る予定でいたのでやって来たのであった。ただ、やっぱりここはバイクよりも徒歩が面白い。おすすめは、水路閣である。この水路閣の上に行き、流水分線を散歩したのが楽しかった。参考までに過去撮影した写真を付しておく。(2014年12月下旬)

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琵琶湖に向けて

大津港

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 寄り道しすぎたせいで時刻は9時を回っていた。現在地の蹴上から大津港に向けて出発することにした。色々なルートが候補として挙がったが、単純に琵琶湖一周を目的としていたので遠回りの国道1号線経由を選択した。

 走行中なので写真を撮ることはできなかったのだが、西大津バイパスと国道1号線が交わる箇所がある。どういうわけかX(エックス)を描いたような複雑な道になっているのが不思議でたまらなかった。ナビは無くても標識があったり道路に白文字で書いたりしてくれているので迷わないで済むだろう。

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 そして、大津港である。日本一の広さを誇る湖だというのは、小学校の頃から知っていたものの、実際に訪れたことはなかった。湖というのは湖岸から対岸が見えるものだと思っていたが、全くそうではなく、まるで海に来た時のように地平線が描かれていた。憎たらしいほど晴れていて気持ちが良い。今回は、ここを始点・終点のチェックポイントと定めて時計回りに一周することにした。

近江神宮

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 一周するだけ…という目論見だったが、近江神宮には行っておきたいと考えていた。不純な動機かもしれないがちはやふる』の聖地ということでだ。

 普通に出町柳から近江神宮を目指すのであれば府道30号線が面白い&最短距離になるはずだし、西大津バイパスからも行けるようになっているのだが、あくまでも、始点を大津港と定めた上での目的地設定なので、少しばかり遠回りすることになった。次回、近江神宮を目指す時は是非とも峠を走って、普段使わないタイヤの横側を摩耗させながら走りたいものである(当然、無茶苦茶な運転をせず事故にだけは気をつける)

 しかし…迷った。ナビを取り付けしていないせいなのだが、何度も同じ道を往復してしまった。とはいえ、自分がツーリングで大切にしていることは、道に迷う事と回り道をすることである。ポルノグラフィティも『今宵 月が見えずとも』で歌っているけど、旅人を名乗るなら迷い道と回り道が嫌いなのはなんだか変だ。それに、道に迷ったからこそ出会える景色がある *2

 今回もその例外ではなく、素敵な景色に出会った。後に車がつっかえていたり走行中だったりで写真を撮ることこそは出来なかったが、(たしか京阪電車近江神宮前駅皇子山駅のどちらかだったと思う)山が桜色に燃えているのを麓から見ることができたり、京阪電車が公道を走っているのを見られたり、停留している電車にちはやふるの塗装が施されているのを見つけられたり…など、ナビを頼りにしていなかったからこそ遭遇できた景色がそこにあったのだ。でも、あまりにも面倒なことになったので次回からスマートフォンのマウントは取り付けよう。

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 ひと通り近江神宮の境内を堪能して駐車場に帰って次なる目的地を探していたところで、平安神宮で出会った青色のFZ400のライダーさんに出会った。思い切って声をかけてみて分かったことである。こんな偶然あるだろうか。FZ400は好みの分かれる顔面だから、たぶん、趣味嗜好が合っているお父さんなのだろう。

 そこで情報交換を行ったところ、八幡神社が面白いとの情報と4月20日に通行禁止が解かれる草津温泉付近の道路で氷壁を撮影できるとの情報を得た。ツーリングの醍醐味はやっぱり現地で出会った知らない人とお話することだ。そして、颯爽とお父さんはご自宅のある愛知県へと帰って行った。お互い、良いバイクライフを。

 さて…さすがに草津温泉氷壁は距離が距離で無理だけど、その八幡神社とやらは面白そうだ。わかりました、行ってみます。やっぱりFZ乗りに悪い人はいないね。もう会うことはないかもしれないけど、いい人だったよ…。ところでお父さん。

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 どれがその八幡神社なんですか!!!!

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FZ400とセローと桜

道の駅を転々と

 ここからは時間の関係でどこにも行かず、右手に琵琶湖が見えるように湖岸を時計回りに走行していくことにした。本当は比叡山から琵琶湖を眺めてみようと思ったのだが、それは次回のお楽しみにしておくことにした。

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 黄色い161号線は湖西道路という自動車専用道路となっており、琵琶湖から少しばかり遠ざかってしまうことから、ひたすらに湖岸(西近江路とJR湖西線沿い)を走ることに決めた。奥手に琵琶湖を望みながらJRと一緒に並走できる楽しみもある。

 そこでチェックポイントとなったのは、番号が振ってある道の駅で、気が向いた時だったりエンジンを休ませたい時だったりした時に立ち寄ったというだけで、何か情報を得て停まった場所ではない。とにかく、目的を作らずに周回した。

 「道」の駅ではなく「水」の駅と称した場所もあって、土地柄がよく現れていた。以前、江田島に行った時は「島」の駅という名前がついていた。構文化しているのだろうか。さておき、それぞれ見ていこうと思う。(ここからはお手元のGoogle Mapsを参照することを推奨します)

藤樹の里 あどがわ

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 最初のチェックポイントである「藤樹の里 あどがわ」には、ちょうどお昼時に到着した。ここでお昼ご飯にしよう。でも、まずは乾いた喉を潤したい…と、アイスクリームを食べることにした。

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 スッキリとしたソフトクリームだった。気温も上がっていたので美味しく食べられた。やっぱりツーリングに来たらアイスです。

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 中に入って何を食べようかなあ…と考えを巡らせていたのだが、まず飛び込んできたのがこれらの野菜たち。かなり美味しそう。しかもスーパーマーケットのよりも安い。これは帰って晩ご飯のレシピに入れてしまおう…と、荷物を増やしたくないのに椎茸とほうれん草を買った。キャベツも買いたかったのだけど詰めない理由で断念した。これでお好み焼きを作ったら絶対に美味しい。今度はパニアを空にして来よう。椎茸はホイル焼きやステーキにして、ほうれん草はおひたしにして食べる予定。そんなこんなで物色していたら昼食用に取っておいた食欲が霧散していたので、湖周道路(湖岸)を通って先に進むことにした。

奥琵琶湖パークウェイ*3

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 湖周道路を通ることに決めて正解だったと思う。先を急いでバイパスを通っていたらこんな風景は見られなかっただろう。ここから次の目的地までしばらくはこういった景色が続いている。なんとも贅沢なことか。これだったらオフロードバイクではなくアメリカンとかリッターバイクで来た方が気持ちが良いかもしれない。

 すれ違う琵琶湖ツアラーたちが揃いも揃って私に手を振ってくれた…それも右手で。アクセルとブレーキはちゃんと握ってて…お願い。私は左手で振り返した。優しい世界だった。

 特に興味を引いたのが(記憶が曖昧なのだが安曇川をまたいだ辺りからだったと思う)桜並木で、桜の木にそれぞれ番号が振られてあった。つまり、桜の木の数を表しているということだ。数字を追いながら走ったところ、654本(たぶん)の桜が植えられているようである。すごい。これが全部満開になっていたらどれほど美しい道路になっているだろう…少し風が強く吹く肌寒い気候だったため、こっちの桜は開花していなかった。信号機が縦になっているくらいなのだから雪の量もすごいのだろう。また、ライダーズカフェもあるようだったので、ツーリングスポットにはなっているようだ。

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 奥に進めば道の駅がもう1つあったのだが、分岐点を右折して先に進むことにした。道中でお猿さんに出会ったり、手入れされていない洋館があったりと楽しかった。

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 さらに進んだ場所で少しだけ休憩を入れることにした。地図で言えばこの辺り。

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 この先が峠道になっていて楽しかった。けど、調子に乗って速度を出し過ぎていると先が見えない急カーブがあって曲がり切れず生命を落としかねない。注意が必要。とりあえず撮影した写真をペタリと貼っておく。

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 そしてやって来ました、奥琵琶湖パークウェ…イ……?

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 どうやらジャ○リパークに迷い込んだらしい。いや、任●堂の世界か。よく分からないが動物たちで賑わっていた。

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\PPP(ペパプ)もいるよ/

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 ここは高台になっていて対岸の景色を眺めることができる。これから通ることになる場所があんなにも小さい。かなり風が強く吹いていて琵琶湖の波が高かった。ここも暖かくなったら人で賑わうのかもしれない。ここでもソフトクリームを食べて先に進むことにした。下り坂には埴輪が置いてあったのだが、一方通行のため戻ることができなかった。今度来る機会があったら撮影しておきたい。

近江母の里

 湖岸通(331号線)をしばらく走行してたどり着いたこの道の駅は、パンチの利いたところだった。道の駅が…というよりも、それに隣接しているこちらの施設である。

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 やたらと音楽がガンガンにかけられていて気づいたのだが、琵琶湖感の欠片も抱けないこちらの広場。ツリーハウスに控えめに「基地」と書かれてあるのがジワる。近づいてみると鶏が放し飼いになっていて、しかも一緒に遊べるようにもなっていた。

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 鶏もここまで大きくなると恐ろしい。しかも看板には「怪我してもワイは知らんで(意訳)」と書かれてある。カフェと書かれてあったのにテーマパークみたいになっていた。肝心の建物に近づくと一風も二風も変わったおじいちゃんが出てきて「卵を買わんか」という。ただ、この卵は美味しそうだったのと、写真を撮影した料金と考えて買うことにした。最近のスーパーで見かける卵は、殻が薄くてあまり買う気がしなかったのだが、ここの卵は殻がしっかりしていた。

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 せっかく卵をもらったので、ここでも野菜を買って帰ろう…と思い、ワサビ菜と水菜を買った。これはサラダにしてもいいし、卵とじに使っても良さそうだし、冷製パスタを作るときにも役立ちそうだった。食べるのが楽しみである。オリジナルのラーメンも気になったが、空腹よりも喉の渇きが先に来たのでサイダーをいただくことにした。

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攻めてるなあ…
草津グリーンプラザ からすま

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 最後のチェックポイントは画像左下の「グリーンプラザ からすま」である。ここまでも湖岸道路を通って行った。

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 大きな風車が目の前にある道の駅で、ここでも野菜や米の直売をやっている。荷物が少なければお米を買って帰りたかった…でも、新鮮な卵を買っていたのに、卵かけご飯用のネギを買い忘れていたので買うことに。本当に野菜が安く手に入るのに美味しそうなのだ。地元の方々が羨ましい。京都の農協を探さないといけない。

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 こういう逆光の写真を撮るのが好きだ。旅の終わりを告げるような寂しさと達成感を同時に味わうことができる。今回も西日を背景にセローを撮影することに成功したので貼っておく。あともう少し、一緒にがんばろうね。

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 道に迷ってしまい、帰って来たのが7時30分となってしまった。最後の道の駅から大津港までは多少なり道路が入り組んでいたのでナビが必須かもしれない。標識を見ても分からなかったので不安になったらコンビニに立ち寄って現在地を確認しながら終点に戻り、その後、国道1号船を経由して京都に帰った。

 終点に向かうまでに使った時間が最も長く感じた…最終チェックポイントを出たのが17時30分くらいで、その後で瀬田川に沿ってずっと走ってしまっていたのだ。慌てて戻ると今度は国道1号線を逆走してしまっていて、大津港へ向かうのに倍以上の時間を要したような気がする。

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 でも、しばらくはこれらの食材を使って美味しいご飯を作るのだ。帰ってすぐにご飯を炊いて、バターを一欠片と刻みネギを入れ、醤油をかけただけの卵かけご飯を食べたのが最高だった。この世の楽園はここにあった。生卵はなかなか食べられないから幸せだった。今日は椎茸をいただく。

 さて、やることがたくさんある。たちまち、仕事でツーリングに行けない時は呉・江田島のマップ、あるいは、創作に専念することにする。その間で色々な計画を立てることにして、行き詰まった辺りでまたどこかに出かけよう。読書も同人活動も両立させたい、なんとも欲張りな人間だ。でも、後ろ向きだった気持ちが外を向き始めたのは良い兆候なのかもしれない。人生は死ぬまでの暇つぶしだ。思い切り楽しんでやろう。

*1:公共交通機関を利用しない場合は早朝に周回しなければ交通量でしんどい思いをする。バスや電車などを利用することを推奨する。

*2:まるで人生みたいな話なのだが、最短距離で目的に到着することも悪いことではない。でも、回り道をしながら目的地にたどり着いた人の話は面白い。

*3:地図上②の場所と勘違いしていました。②の道の駅では停まっていません。お詫び申し上げます。