a.k.a. Sakaki

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舞鶴・伊根の旅:後編

前編

舞鶴引揚記念館

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 400円を払うことによって赤れんが博物館と、ここ舞鶴引揚記念館の入場券も購入することができる。今回に関してはゆっくり時間をかけてというわけにはいかないが、せっかくなので足を運んでおくことに。写真は、少し離れた場所にある敷地内の休憩所のものである。離れにあるということで誰もいなかった。舞鶴クレインブリッジをひとり占めできる絶好の場だった。

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 ここ、引揚記念館は、シベリアや中国で捕虜になっていた方々を迎え入れた地として、様々な資料を展示している場所である。館内は、実際に抑留されていた人々に課されていた労働だったり、生活環境であったり、様々な資料が展示されていた。

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極寒の地での過酷な労働や劣悪な衛生管理、そして食糧事情に至るまで、抑留生活のこと細かな状況を知ることができる。

 Twitterの某方のおかげで「ウズベキスタン」という語をよく見かけるようになったが、なるほど、艦隊これくしょんにも縁のある土地だったようである。やはり「知らない」は罪である。もっと色々なことを吸収できるようになりたい。

舞鶴要塞

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 道中、舞鶴親海公園を通り、舞鶴要塞へと向かう。来た道を少しばかり引き返したところの舞鶴クレインブリッジを渡って道なりに進んだら到着するはずだったのだが、ここで事件は起こった。

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舞鶴親海公園のオブジェ。どう見ても…いや、何でもない。

 事件、というと大げさに聞こえるかもしれないのだが、どう頑張っても一向にたどり着かないのである。経験上、こういう砲台跡地というものは登山口にあるということを知っていたので上に上にと登っていったのだが、それらしき道も看板も見当たらないのだ。

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 とりあえず上に上に…という考えで舞鶴ふるるファームレストランに辿りついた。もう一度ナビを確認してみると、どうやら正規(?)のルートから外れてしまっていたようだった。

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 ここから先の道が途絶えている。しかし、視線の先にはどうやら林道が広がっている。正規の道ではないけどひょっとしたら行けるのでは…?と、長年の勘がアクセルを回したのである。そう、この時おとなしく引き返しておけばよかったのだ。

 途絶えた先の道で携帯電話を取り出す余裕がなかったので、口頭での説明になってしまうのだが、オンロードツーリングのつもりで来たようものなら、あまり通りたくないヒドい道だった。岩と木の枝と泥(腐葉土)で敷かれた道であった。それだけなら「楽しい」で済むのだが、左右から伸び放題になっている枝と葉で体中をペシペシ攻撃された。スクリーンを付けたままにしておいてよかった。ギアは1速から2速の間、両足も使いながらの登山である。パンク修理剤も空気注ぎも何も持っていない、こんな形で今季初の林道ツーリングとなってしまった。

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 やっとこさ自動車が通ったらしい形跡があるところまで登って来られた。これだけを見れば「なんだ余裕じゃないか。オンロードタイヤでも入れる」なんて思うかもしれないが、ここに辿り着くまでが大変だった。本当に。

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 またもやマップを確認すると、どうやらまだ正規ルートではないらしい。しかもこの中継局というのがどこにあるのかさえ分からない。分かれ道もたくさんある。これ、帰れるのだろうか。

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 とにかく、しらみつぶしに順番に道を通ってみよう…ということで、葦谷砲台跡地に辿り着くことができた。あれ?舞鶴要塞はどこなんだろう。分からない。

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入ってみた
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素晴らしい眺望である。勇者の剣が刺さっていそうだった。

 その後もバイクでウロウロして(地図上では)舞鶴要塞に辿り着いたのだが、要塞らしき建造物が見つからない。どうも考えてみたところ、この敷地一帯を「舞鶴要塞」と呼んでいるのかもしれない。ダートの道がまだ他にもあったのだが、地図を見ても目的地を外れてばかりなので、これ以上の収穫はないと判断した。徒歩で先を歩いてみても、それっぽいものはなかった。ということで、今回は潔く引き上げることにして、今度は正規ルートを通って下山した。

f:id:akasakaki:20180506214636j:plain ちゃんと舗装された道路を通れることはなんとも幸せなのか…道中で見た発電所の眺望も素晴らしい。迷って良かったのだろうか。判断にも迷うところである。

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 牧場に用がなければ、このトンネルをくぐる前の道を左手に折れるように。もし、自動車で来る人は左に折れてしまうと1台しか通れないスペースとなっているので、このトンネルをくぐって、牧場に駐車させてもらって、それから獣道を歩いて行くように。ただし、物騒なので複数人で…。

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鉄塔っていいですよね

天橋立

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 さて、命からがら舞鶴クレインブリッジに戻って来た。これから伊根に向かおうというところなのだが、どうやらマップによると天橋立を通るらしい。日本三景のひとつ。ゆっくり観光することは実現しないだろうけれど、行き方と駐車場の位置くらいは抑えておこうということで、目的地を天橋立に設定した。

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 なぜGマップは最短距離を提示してくれないのだろうか。まあ、今回だけに越したことではないのだが、とりあえず道路番号と周辺の目印と次の休憩ポイントだけ定めて出発することに。

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  今回、海上保安学校はパスすることにした。次回、舞鶴に焦点を絞って来た時に立ち寄ろうと思う。ということで、次の休息ポイントを「道の駅 舞鶴港とれとれセンター」に定めた。

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 ここ、舞鶴とれとれセンターは新鮮な野菜と海の幸を堪能できる店がたくさん並んでいた。お寿司屋さん、鮮魚市場(← オススメ)、海鮮丼屋さん、浜焼きの店……なんだココ。瀬戸内海育ちの私を殺しにかかってきている。私は魚介類が大好きなのだ。

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 とくに牡蠣。夏となれば岩ガキの季節であるが、舞鶴の牡蠣は美味なのだろうか。きっと美味しいに違いない。今回は貧乏旅行なので我慢したが、牡蠣を食べに来るならここにしようと思う。素敵。

 ルートを確認していざ再出発。道中でJR舞鶴線(?)の線路下をくぐることになったのだが、視界に入ってきたこの景色、良さしかない。橋げたと電車と海…道路脇にバイクを停車した状態での撮影なので大変だったのだが、記録に残すことはできた。

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 この辺りから「由良」の文字をよく見かけた。そのせいか「この道で大丈夫?問題ない?ね?ね?」と脳内を由良ボイスが駆け巡った。幸せだった。

 それはそうと、写真にこそは収めることができなかったが、対岸に舞鶴発電所を眺めながら走ることもできた。海沿いのルート(国道178号線)を通るのであれば、以外にも近くを走っていることを感じてもらいたい。ここから舞鶴市内へすぐ出られるよう大きな橋でも建設すれば渋滞回避につながりそうだが、実現できるようものなら既に着工している気がする。何か大人の事情がありそう。

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 そして天橋立に到着した。日没までに伊根の舟屋にどうしても行きたかったので、奥には入っていない。天橋立駅に温泉があるので、それを目的のひとつとして再び観光に訪れたい。ああ…慌ただしくてもったいない。絞るべきだったかな(n回目)。日本三景のひとつ…というのも当然ながら、渡りきったところには元伊勢籠神社があり、周囲に弁天山展望台もある。心から次回こそは噛み締めながら土地に思いを馳せたいと強く願っている。パーキングの位置が分かっただけでも今回は収穫だ。

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天橋立駅の温泉

 自動車(バイク)で天橋立の対岸へ…となると、ものすごく遠回りになるのだが、道中でワイナリーがあったり、ブルーベリー狩りを体験できる場所があったり、家族連れでも楽しめそうな場所だった。お酒の好きな人がいたらお土産で買って帰ってあげるのも悪くないかもしれない。

伊根の舟屋

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 さて、最終目的地である。道中で気になった「星の見える丘公園」へは帰りに行くことにした。だって星が見えるんだぜ。最高じゃないか。とりあえず日没前に目的地に行って写真を撮ろう。ということで、道にも迷うことなく到着した。

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 本当に素敵な場所だった。ここで1泊したい気にさえなった。太陽が沈みかけていたからかもしれないが、とても寂しくなった。もっとゆっくりいたい。もっとゆっくり無理のないペースで生きたい。そんなことを考えていると帰るのが惜しくなった。

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なぜか寂しい。なぜだろう。

 太陽が山に隠れて見えなくなるまではここに居た。名残惜しいが帰らなければならない。けど、帰る前に標高の高い場所から俯瞰してみようと考えたので「道の駅 船屋の里 伊根」にも寄ってみることにした。

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 この景色を堪能するには時間が足りなかった。下見ツーリングとはいえ、欲張りすぎた。ただ、後悔こそはない。むしろ、また来たいと強く思うことになったので、下見ツーリングという意味においては大成功の旅となったと思う。

星の見える丘公園

 とりあえずこの公園に寄ってみることにした。星が綺麗に見えるのだろう。これで見えないなんてことがあったら詐欺だ。

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 しっかりオチまで用意されていた。たまたま、仕事を終えた職員さんと出会ったので、雑談をして得た情報なのだが、どうやらここはキャンプ地としても利用できるらしい。テントも借りることができるらしいし、眺望もかなり良いとの情報だ。夏になると開放するらしいのだが、6月頃までは17時閉園となっているのだそう。

 よし、決めた。ここをキャンプ地とする。ここをキャンプ地として、伊根と舞鶴を堪能しまくる。キャンプもついでに楽しむ。伊根の舟屋をさらに奥に進んだ先には城崎温泉があるし、もっと進めば山もたくさんあって楽しそうなのだ。決めた。確定。そうと決まれば装備を揃えないとだ。楽しみだな。宮津、住みたい。

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 今回の走行距離である。広島に帰れる距離を走ったらしい。がんばったな。楽しかったな。また行きたいな。色んな思いの詰まったツーリングとなった。

 帰ってきた時間はご覧の通り、日付をまたいでから…。気温が大きく下がっており、暖を取るための休憩をはさみながらの帰宅であった。貼るカイロが必要なくらい寒かった。体力も奪われたせいか、この翌日は全く身体を動かすことができなかった。

 次はどこに行こうかな。伊根と舞鶴はとても楽しかった。しばらく楽しめる場所となるだろう。箸休めに短い距離でどこか行けないだろうか。

 行きたいところは山ほどある。四国にも行きたいし、中部地方北陸地方なんかも射程圏内だ。自分の育ちの故郷にも行きたい。人生、死ぬまでの暇つぶしである。せっかくなら楽しみ尽くして死にたい。そんな考えがより強固になった日であった。

 …そろそろタイヤ交換しなきゃな。あと、せっかくの景色なので良いカメラを買いたい。なんかもったいない。