a.k.a. Sakaki

旅行記と整備手帳と日々の声

FZR復元作業:後編

ウインカー取付

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 前編に引き続き,社外品ウィンカーを取り付けていきます。買ったのはこちらの中華製品です。お値段なんと左右で1200円程度。何より安かったので買ったのですが,あまりにも大きくて取り付けられるか不安になっていました。

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 その嫌な予感は的中してしまい,取付には何かしらの加工を必要としました。しかし,取り付け側を観察してみると,ゴムパーツにスペーサーが入った部品があることに気づきました。

 ウインカーの配線が中に這っていますし,カウルステイも塗装されているのでショートの心配をする必要はありませんが,個人的に不安なので,その対策や防水処理等は別に行わなければなりません。

 ただ,この不安はゴムワッシャーを使ったり,絶縁テープをグルグル巻きにしたりしていれば解消されるでしょうし,コレをこじ開けてしまえば何とかなりそうなので…

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…はい。こじ開けちゃいました。思惑通りステイの穴が広がったため,取付可能となりました。当然ですが,純正品ではないので思惑通りになりません。

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 ステイに簡単なショート対策を施して取付を行い,その後,配線を繋いであげます。YAMAHAの車両は,有色の配線がプラスを示し,黒い(B)配線はアース(マイナス)線を示します。

 一方,ウインカーの方は説明書が付いていないので分かりません。せめてオンラインで掲載していてもらいたいところです。大抵の場合,黒色の配線がアース(マイナス)線を示し,有色の配線がプラスになるはずですが,国際的に緑色の配線がアース(マイナス)線を示すことも多くあります。

 乾電池を使って簡易的な検査を行えばいいのですが,今後,電気系統のメンテナンスに検電器(テスター)は必要になるだろうということで400円程度のものを1つ揃えておくことにしました。あまり触る気はありませんが,出先で何かトラブルが起きた時の備えになってくれるように思います。

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 ということで点灯です。旧い車両になるとこういうところは楽に作業できるように思えてきます。触ったことも乗ったこともないですが,これが最新型のR25とかになると難しくなりそうです。ひとまず,これで公道に出られるようにはなりました。

フロントの歪み

 フロントの歪みを考えてみます。フォークが曲がっている可能性を考えていたので微調整を繰り返しながら戻していきます。あくまでも応急処置。

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 まずはアクセルシャフトを緩めます。右手のボルトと画面中央のボルトを緩めます。抜かないでOK。

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 次にトップブリッジのボルトを左右とも緩めていきます。こちらも緩めるだけでOK。

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 そして最後にクラウンボルトを緩めます。緩めるだけで改善されるケースもありますが,自分は改善されなかったので,その後,バイクに跨りフロントブレーキを握ります。そしてフォークに体重をグッとかけて戻してを繰り返しました。

 それでも歪みが直らないのでタイヤを足に挟んで真っ直ぐなるように頑張って力を加えてあげました。多少はマシになったように思えるので,オイル交換後に工具を持ってテスト走行し,微調整を繰り返すことにします。

オイル交換

 少し早いですが,オイルレベルがlowerを下回っていたので交換してやりました。オイル警告灯が点いていなかったので問題なさそうではありますが,タペット音の原因になっている可能性は高そうです。

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 FZR250R(3LN1)のドレンボルトはこんなところにあります。暖気をしながら目を凝らしていたのですが,なかなか見つかりません *1

 車体左側ステップくらいの位置,EXUPワイヤーが這っているところを辿っていくと見つかりました。ドレンボルトのトルクが固くて大変でした。ちなみに,まわすコツは叩くことです。自分はゴムハンマーを反時計回りに回るようコンコンと叩きました。

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ダバー

 まっ黒です。よく働いてくれています。早めの交換で正解だったかもしれません。3000kmに達していませんし,半年も経っていないのですが。

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 入れるオイルはこちらのYAMALUBE Premiumです。こちらは綺麗な琥珀色をしています。こんな良いオイルを入れる必要はありませんが,FZRに対する事故ったお詫びです。美味しく飲んでもらいたいところです *2

 …と,2リットル入れ,新品のドレンワッシャーに交換し,ドレンボルトをきっちりと締め直せばオイル交換終了です。この日はセローもオイル交換を行ったので新年度の準備は万端です。

オイル漏れ

 暖気をしている時に判明したのですが,どうやらオイルレベルゲージがlowerを下回っていた直接的な原因なのではないかと思われます。伊根の時には問題なかったので確実に事故後のことだと断定できます。

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 目視できるだけでこの2箇所に穴が開いていました。画像1枚目はマフラーとエキゾーストパイプのジョイント部分ですが,耐熱性のパテで埋めてやればこちらはすぐ塞がります。EXUPワイヤーはオイルにたっぷり浸かっているおかげか,滴り落ちているのを発見してしまいました。

 問題は画像2枚目のクラッチボックスです。どうも事故の衝撃により,近接するボルトがめり込んでしまったかのように抉られていました。こちらも部品が手に入るまでは耐熱性のパテを使って埋めようと思っています。

 ひとまず,これら2つの穴は液体ガスケットを使って塞いでおいたので,オイルの漏れは止まっていますが,明日になったら漏れているかもしれませんし,当然ながら,この状態で再び走ったらすぐに漏れていくことは確実でしょう。後で分かったことなのですが,1つ目の穴は,マフラー内に溜まった水を抜くための穴なので塞いではならないものだったそうです。また,クランクケースに空いていると思われていた穴は,単なる傷だったとのことです。どうやら一時的なオーバーフローだったようです。お恥ずかしい。訂正するとともに謹んでお詫び申し上げます:2019年3月30日

 また,あくまでも目視した限りでのお話なので,きちんとタンクを外して周辺を確認しなければならないように思います。ひょっとしたらもっと大きな問題が見つかるかもしれません。

 事故の衝撃でここまで歪んだということはステムが引っ込んでいる可能性が高く,個人でできる整備内容の範疇を超えるように思います。真っ直ぐ走れたようですが,ブレーキの「戻り」が気になっているので数ミリ単位で歪んでいると考えていますし,サイドカウルのネジと穴が噛み合わなかったことを考えると,その可能性が高いのではないかと思います。

 ヘタクソに乗られている名車FZRが不憫で仕方ありません。法定速度とは言え,赤信号の手前で40kmから50kmくらいは出ていたはずなので,衝撃はかなり大きいはずです。そのことを思い返すと,このFZRがオイルを吐き出しながら自宅まで私を運んでくれたことが奇跡のように思えてなりません。守ってくれたのでしょうか。

 現在,この記事を整理しながらFZRに心からの感謝と謝罪をしているところです。今後,コイツがどのような処遇になるのか分かりませんが,安全に乗れるようになるのであれば引き続き維持をしていきたいと強く思っています。

 エンジンブローしたわけでもなければ,キャブレターの負圧が規定値を大きく下回ったというわけでもありません。絶好調です。なんとかして乗れるよう最善を尽くしたいのですが,天命を待つことしかできそうにありません。

 こういう発見もあってフロント部分の歪みについては調整が進められていませんが,オイル漏れに目を瞑れば公道を走れるようになったというところで,一時的に復元作業を終了することにし,諸問題に取りかかることに致します。自分でできる整備の範囲を超えている気がしているので,まずはレッカーで購入店に運び入れることから始まりそうです。

*1:ちなみにオイルフィルターの交換も入るとエキゾーストパイプを取り外さないとなりません。新品のガスケットまで用意しなければならない整備性の悪さです。

*2:巷で話題のスーパーゾイルは添加しませんでした。気になっているものの単価が高いのもありますが,あまり4stのエンジン内に入れたくなかったのがあります。ギアやスプロケットになら流布すると摩耗が減って長持ちするかもしれませんが,エンジン内部の金属が滑らかになってしまうとオイルの「引っかかり」が悪くなり逆効果を生むのではないかと考察しています。

 また,エンジンが長持ちする添加剤ならガソリン会社が黙っていないように思いますし,その高評価とは裏腹に,そもそもの効果が怪しいように思っています。どうしても気にはなるので,金銭的な余裕がある時にでも1度は入れてみたいと思いますが,マメにオイル交換をしてしっかり走ることが最も良いメンテナンスのように思われます。まあ,こういうものは「気持ちの問題」なので,思い込みが大事なのだと思っています。